合歓の里 田んぼ日記 2021

11月23日(火・祝)リース作りと案山子揚げ

クリスマス・リースの材料は雑木林に分け入り探検しながらつる植物の採取からスタート。
美味しい野外食をいただいたあと、東西南北に呪文を唱えて案山子をお見送りしました。

リース作りと案山子揚げ リース作りと案山子揚げ

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

「かかし 天にかえる」

実りを見守ってくれていたかかしさんにありがとうの気持ちをこめて。

(光橋 翠)

11月14日(日)脱穀も終わり

脱穀も終わり田んぼは一段落です。
今日は落ち葉かきと水路の手入れにきました。
太陽の恵みがまた土に戻っていく季節。

かかしとオーナメント

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

「種をはこぶ 人間たち」

田んぼからお家に帰って上着を脱いだら、草の種が一粒ついていました。
人間も種を運ぶ動物です。鉢に植えてみることにしました。

(光橋 翠)

10月31日(日)稲架(はさ)から稲束を下ろす

今日は、脱穀の準備のため、稲架(はさ)から稲束を下ろす作業をしました。
雨が降って稲束が濡れてはいけません。
大急ぎでの作業が終わった瞬間、ポツン、ポツン・・・と雨つぶが。
今日も田んぼの神様、ありがとう!

稲架(はさ)から稲束を下ろす子供たち

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

「稲にとびつく虫 少なくなる」

稲刈りの時にあんなにたくさんいた虫は、いつの間にかずいぶん少なくなりました。

(光橋 翠)

10月10日(日)いよいよ稲刈り

今日はいよいよ稲刈りです。
 今年も何とか収穫の時を迎えることができました。
子どもたちは、稲刈りを終えた泥の中に飛び込み始めます。
合歓の里では、稲、小鳥たち、虫たち、子どもたち、
それぞれのリズムで生命が躍動しています。

稲刈りを終えた泥の中に飛び込む子どもたち

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

「稲を刈る手から 生きものあふれだす」

稲の根元には小さな生きものたちがたくさんすんでいて、
鎌を振るうたびに飛び出してきます。

(光橋 翠)

9月23日(木)ヒエを抜きました

前回、あまりにヒエが元気に育っていたことに気づき、今日は慌ててヒエを引きに来ました。
稲刈りももうすぐというのに雑草取りとは恥ずかしくてここだけの話です。

竹を切って即席でつくったブランコで楽しむ子供たち

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

「ブランコ のるたびに 合歓のはっぱ落ちる」

竹を切って即席でつくったブランコ。合歓の木が落葉を始めたようです。

(光橋 翠)

9月19日(日)台風で稲が倒れました

週末に近づいた台風で少しだけ稲が倒れました。
今日はその修復にきました。
今年は稲穂に重みがあり収穫が楽しみです。
ちゃっかり茂ったヒエも豊作のもよう(笑)
並んで見ている彼岸花がくすくすと笑っています。

稲が倒れました 彼岸花

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

「イナゴ 少なくなる」

あんなに飛び交っていたイナゴが少なくなった気がするのです。

「いがぐり いたすぎ!」

いがぐりがたくさん地面に落ちています。中身をのぞいてみようとしたら、いたたっ!でも空っぽでした。先客がいたようです。

(光橋 翠)

9月5日(日)長雨の影響を見に

今日は長雨の影響を見に田んぼを訪れました。
雨の重みで倒れている稲もありました。
なんとか収穫まで持ちこたえてくれますように。

こどもの頭にとまったイナゴ

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

「イナゴ 稲を食べては仲間をふやす」

イナゴ採りをしていると、メスがオスをおんぶしているペアがいることに気づきました。

(光橋 翠)

8月28日(日)カカシづくり

今日は炎天下のもとカカシづくりをしました。
古着にわらをつめてできあがり。
どうか収穫まで稲穂を見守っていてください。。。

田んぼのかかしたち

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

「イナゴに手足をけられる」

一足ふみいれるごとに草むらからとびたつイナゴたち。
ぼくの手や足にとまっては、また飛び立っていく。

(光橋 翠)

8月19日(木)稲に花が咲いていました!!

今日は真夏日。田んぼにご挨拶に行きました。
稲に花が咲いていました!!
これから実りの準備です。

稲に花が咲いていました

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

「しゃっくり 谷にひびきわたる」

あまりの暑さにごくごく飲んだ冷たいメロンソーダ。
からだがびっくりしてしゃっくりがとまらなくなりました。

(光橋 翠)

7月18日(日)雑草取りと生きもの探し

稲もすくすく、雑草もすくすく・・・
今日は雑草取りをして、肥料をまきました。
同時に、田んぼの生きもの調査をしました。
チョウ、クモ、バッタ、トンボ、たくさんの田んぼの住人たちに出会いました。

田んぼの雑草取りをする大人と、生きものを探す子供たち

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

「はしりぐも たんぼのうえを はしりまわる」

金色の大きな体をしたハシリグモが子どもたちに大人気。
田んぼの上を素早く走りぬけます。

(光橋 翠)

6月26日(土)ホタル観賞の集い

合歓の里で採れたジャガイモをいただきながら日が暮れるのを待ちます。
ようやく暗くなった8時ころ、ポツリポツリとホタルが飛び交い始めました。

合歓の木の花

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

「合歓の花 咲いては散る」

シンボルツリーの合歓の木が満開。一日だけ咲いて散るのです。

「ほ、ほ、ほたるんるんるん・・・」

子どもたちの手のひらにホタルがとまりました。

(光橋 翠)

6月6日(日)田植えの続きをしました

今日は前回植えきれなかった部分の捕植を行いました。
枇杷の実が最盛期で、甘い果汁がのどを潤してくれました。

田植えの続き

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

「遠くからカモのお客さん来る」

田んぼに到着したらカルガモのつがいがお散歩していました。

「雨の日も田んぼ」

雨にもかかわらずたくさんのお友達がきました。

(光橋 翠)

5月30日(日)代掻きに続いて田植えまで

今日は初夏の日差しの中で、代掻きに続いて田植えまで進めました。
「おっぽにな~れ!」と言いながら植えると良く育つそう。
みんなで「おっぽにな~れ!」と声を合わせて植えました。

代掻きをする子供たち

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

「たうえのほうから かえるのおうえんか きこえる」

カエルの合唱は、稲を植えた場所からよく聞こえてきたそうです。

「あついひでも かまどのコーヒー おいしい」

子どもたちのカマド遊び。お湯を沸かして大人たちにコーヒーをふるまったら大好評。

(光橋 翠)

5月23日(日)代掻き前の準備

今日は代掻き前の準備。引き続いて雑草を取り除きました。
来週の代掻きが楽しみです!

カエル

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

「のいちご おいしく なりはじめる」

キイチゴ、クマイチゴ、グミ、クワ、美味しい果実に舌鼓を打ちました。

「かえる じゅんばんに りくにあがる」

オタマジャクシがカエルになって土手を上がり始めました。
ヒキガエル、アカガエル、シュレーゲル、アマガエル、
卵を産むタイミングが少しずつずれているよう。田んぼでの譲り合い。

(光橋 翠)

5月4日(火)田んぼに牛糞をまきました

今日は、田んぼに牛糞をまきました。
その上で、雑草を鋤きこみ、こちらも田んぼの栄養にしました。
落ち葉、雑草、牛糞、みんな自然のものが稲を育ててくれるのですね。
「稲の苗が生えそろってきましたよ」とのお便りが届きました。

牛糞をまいたたんぼ

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

「夏が来て ちょうちょがいっぱい あふれだす」

初夏の陽気。カラスアゲハ、ジャノメチョウなど、チョウの種類が増えました。

「毛虫 天にのぼっては 落ちてくる」

キアシドクガの幼虫が大発生。
倉庫の外壁を競うようにはいあがっては、天井にぶつかりおちていきます。
不思議な動きだけど、何か理由がありそう。

(光橋 翠)

4月18日(日)畔塗り(くろぬり)に挑戦

雨の予報が一転してとてもよい天気になりました。
前回は土削りをしましたが、今日はいよいよ畔塗り(くろぬり)に挑戦。
削った土の上に泥を塗りつけて、畔を強化して水を溜める準備をします。
泥を塗りつける作業は「左官屋さん」のような感じ。
作業を終えると、畔が整いました。

黒塗りが終わったたんぼ

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

「むらさきの花 田んぼいっぱい」

カキドオシ、ムラサキササギゴケ、タチツボスミレ、ヤマフジ…
紫色の花が咲き乱れていることに気づきました。

「カエルの鳴き声 ごろごろごろ」

時折、一斉に鳴き始めるカエルたちの声が静かな谷戸に響き渡ります。

(光橋 翠)

4月11日(日)畔を整える土削

今日は田植えに向けて谷戸の水を田んぼに溜める準備の一つをしました。
まずは畔を整える土削。鍬を入れるとミミズやオケラなど田んぼの住民たちがはい出します。

畔を整える土削

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

「春半分終わる」

春の花たちが花盛りを過ぎて終わりかかっていることに気づきました。

「タンポポと子どもは共生しているの」

飛んでいきたいタンポポ、飛ばしたい私。

(光橋 翠)

4月1日(日)田んぼでのんびり

今日は田んぼでのんびり過ごしました。
山桜が散り果てて、花弁が雪のように谷戸に降り注ぎます。

れんげとたんぽぽでつくったかんむり おたまじゃくしの群れ

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

「れんげ おしゃれする」

れんげが満開。かんむりかぶってごきげんです。

「おたまじゃくし さんみつ」

元気なおたまじゃくしがお池に集まりすぎています。

(光橋 翠)

2月14日(日)天地返し つづき

今日は天地返しの続きをしました。
泥に足を取られて苦労しました。
大地との協働というよりは、今回は大地との格闘でした。
子どもたちは今日も里山の陽だまりの中でたくさん遊びました。

天地返しのつづきをする大人たち

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

「カエル卵産み始め」

貯水池に今年初めてカエルの卵を見つけました。
珍しい声のカエルだったそうです。春一番のカエルは誰かな?

「生きものお腹空かせ始め」

いろいろな生きものが地面の外に動き出してきたのを発見しました。

(光橋 翠)

1月31日(日)天地返し

今日は、秋に刈り取った稲の株の根を鍬で掘り上げて裏返す「天地返し」をしました。
大地と人間が息を合わせてお米作りができるのですね。

天地返しをする子供たち

合歓の里子どもたちが詠む二十四節気

今日は、子どもたちがこんな季節を(勝手に)詠みました。

「雪鳥北へ帰る」

楽しみにしていた雪は結局降りませんでした。

「霜柱遊び始める」

見たこともない大きな霜柱で遊びました。

(光橋 翠)

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