Nature ナチュール NPOさんさんくらぶ事務局便り

Vol.49
2009年6月3日
発行:NPOさんさんくらぶ事務局
会員数:正会員62人 賛助会員募集中

自然学校5月例会報告

春の嵐!?蝶も乱舞したアート&ミュージック

里山を歩く

5月17 日(日)、前夜からの雨が続いた為、室内活動のつもりでさんさんへ集合すると、ちょうど雨もやんで予定通り小野路の城山へ。途中、グミの実や木苺をとったり泥ですべりそうな坂道を登ったりしながらなんとか到着。

今回のアート&ミュージックは「城山の森に不思議な蝶が舞い踊る」というテーマです。

長谷川先生の説明をよくきいて大きなブルーシートの上で各班ごとに学生スタッフを囲んで作業開始。まず画用紙でそれぞれ好きな蝶の型紙をつくってからクリアファイルの表紙を切り抜き、折り紙やシールで模様をつけ、目玉クリップのバネをつけて紙ねんどで胴体を作り、カラフルな水引で触角をつけたら蝶のできあがり。

あとは穴をあけゴムひもをつけると本物の蝶のようにパタパタとなるはず・・・でしたが、ものすごい強風で壊れてしまうものが多くスタッフは修理作業に追われていました。それでも細かい作業も多い中、新1年生たちも一生懸命自分の力で作り、個性豊かなすばらしい蝶が完成しました。

少し遅めのお弁当&おやつタイムのあとは、ロープに飾られた蝶に囲まれてスペシャルゲストのさんさんラヴァーズと共に「ドラえもん」などを皆で口ずさみ素敵な音楽会となりました。強風のせいでかなり太い枝が折れて落ちてくるというハプニングもありましたが、ケガもなく小雨の中足取りも軽く無事にさんさんへ。

思ったより寒ーい1日だったので薄着の方達は風邪などひかれなかったでしょうか?御協力いただいた先生方・スタッフ・お父さんお母さん方、本当にありがとうございました。

(加藤紀子)

佐々木先生講演会・報告記

5月31 日、2回目の田んぼファミリーは、代かきと畦(くろ)塗りをしました。

代かきは土と水をよくかき混ぜる作業で、畦塗りは畦(あぜ)を作る作業です。天野さんに畦塗りのお手本を見せて頂き、ファミリーみんなで作業開始です。

田んぼの真ん中の盛り上がっているところから土を持ってきて、その土で畦をしっかり補強していきます。土をペタペタと塗っていくのも一種の泥遊びで、案外楽しいものです。

最初は男手が少なくて大変かなと思いましたが、お父さんの代わりに力強く鍬を振るうお母さんや、全身泥まみれになって田んぼを掻き回してくれる子供たちの頑張りのお陰で、デコボコした田んぼは見違えるように真っ直ぐになり、お昼には田植えの準備がすっかり整いました。

そして、倉さんが子供たちと一緒に飯盒で炊いたネムで取れたおいしいお米を皆で頂きました。さあ、今年もおいしいお米を一緒に作りましょう!

(川副)

リレーコラム・会員徒然草

五太子さんよりバトンを渡された復活組の秋山です。私たちがさんさんに出会ってから早や13年。高3になる娘の一言、“明日からさんさん(当時はサンサン)に行く!”宣言で始まった我が家のサンさんライフ。今年また皆さんと一緒に過ごせること、主人も私もとっても楽しみです。

そんな私たちのお気に入りのTV 番組が“人生の楽園”(土曜日18:00〜10ch)。リタイアしたご夫婦がのんびりゆったり田舎暮らしを楽しんでいる様子が紹介されるものです。野菜を作ったりパンを焼いたり、近くの山を散歩したり気の会う仲間とおしゃべりをしたり…でもこれって、まさにさんさんライフ…ということにはたと気がつきました!

今年我が家は高3、中3と2人も受験生がいる上、“反抗期です”と自己申告の小5の娘も…母は身も心もくたくたです。ので“プチプチ人生の楽園”のこの里山は何よりの楽しみ。どうぞどうぞよろしくお願いします。

次は黒田さん、お願いします。

(秋山)

新連載 倉さんの多摩手箱

5 月の例会で「風が強くてすごかった」というコメントがありました。

風が強くて「木はよくしなるなあ、よく折れないよね。すごいねえ」と皆で感心。木たちは、仲間と「私はこんなにクニャリとできるよ」、「ぼくなんかこんなにグニャリだぜ」と競争しているようでした。ついでに枯れていらなくなった枝もバサリバサリと落としてすっきりします。

その仲間の木で、バキッと折れてしまったお友達?がいたら「あらまあ、あのコナラさんは風で、折れてしまったよ」、「そう日が当たらなくて、キノコに醸されて(かもされて)いたからね」とこんな感じです。木が弱ってキノコに醸されて、キノコの菌の巣になると折れ易くなります。

里山の落葉樹林(冬に葉を落とすタイプの木が作る森)は、人間の手が入った木の畑、山のお庭ともいえる場所ですが、かれらは太陽を奪い合って生きています。少しでも日を受けないと落葉広葉樹は枯れてしまう弱肉強食の世界です。

あの城山の木の中で、今年、勝負をかけている木があります。それは日陰では生きていくのが苦手な桜で、名まえを「ヨコミネ」としておきます。この「ヨコミネ」は今年がんばらなくては、他の落葉樹に負けて、枯れてしまう運命にあります。「ヨコミネ」桜の生き残る方法はひとつ。それは、今年、周りのみんなより背を高くして、葉(樹冠)を広げることです。そうすれば「ひとり勝ち」。

周りの木は日陰になって元気がなくなり、枯れます。でも、里山の管理人さんが来て「桜は周りの木を枯らしてこまるんだよね」とつぶやいて、切り倒してしまうこともあります。来年「ヨコミネ」桜がどうなっているか見てみたいですね。

倉品

おひげの草子

NPOは社会を変えるための市民の道具

世界的な大不況はとうとう自動車王国アメリカのシンボルであったGMの破綻という所まで来た。日本も早晩、政治と経済の大転換が避けられない。総選挙は遅くとも夏には行われ、政権交代が多分、実現するだろう。

新しい時代に要請されるのは「コミュニティ」の再生ということだと思う。経済の土台は地域の商業や「ものつくり」にある。教育にしても福祉にしても、中央からの一方的な施策ではもはや持たないし、第一、公的な資金は底をついている。「公」優先の時代は去ったが、他方、何でも民営化して競争すればよくなるという神話も崩壊した。共助が叫ばれ、市民協働の推進が自治体の方針に並ぶようになってきた。

そのことを具体化する仕組みの一つがNPOである。ひとりひとりの力は弱くて、社会を変えたいと思っても、どうしていいか分からない。でも、NPOを作って手を組めば、地域の中でいろんなことができる。その可能性をこれからもっと深く、広く探ってみたい。

おひげ

6月例会のお知らせ

田植え本番!実りの秋を夢見て・・・美味しいお米にな〜れ!!

田んぼファミリーの方々に整えて頂いた、合歓の里の田んぼに行って、みんなで田植えをしましょう。
天野さんに、『米作りのお話』を伺って、田んぼのお祓いをしたら、いざ、Let’s Taue!
どうか、イナゴに負けない稲に育ちますように…!!

開催日 6月13日(土)*雨天順延
場所 合歓の里の田んぼ
集合 9時45 分・一本杉公園
解散 15時半頃・同上
持ち物 お弁当・水筒・おやつ・シート・雨具・おしぼり・
着替え(替えの靴)・タオル・手洗い用水(ペットボトル等に入れて)
ビニール袋(ゴミ・汚れた服などを入れる)
協力 天野 三男氏

▲このページの先頭へ