Nature ナチュール NPOさんさんくらぶ事務局便り

Vol.56
2010年3月3日
発行:NPOさんさんくらぶ事務局
会員数:正会員62人 賛助会員募集中

自然学校2月例会報告

高尾の森☆わくわくビレッジ冬合宿! 2010年2月10日〜11日

高尾の森☆わくわくビレッジ冬合宿

小雨のぱらつく中での到着となりましたが宿泊先の暖かい光にホッとし、まずはひと遊び。外で遊ぶ子、ロビーで談笑する子など思い思いに楽しみました。ミーティング後夕食です。チキンハンバーグにしようか、うな重にしようか。ドリンクコーナーもありました。美味しかったです。

ナイトハイク後のキャンプファイヤーで、♪左♪左♪右♪右♪前♪後♪前前前♪などを踊った後、そのまま調理室へ...餃子の皮を作るべく生地をこねました。作り終わった後の手がピカピカだぞ!アーハッハー、大人も寛大です。

翌日も雨。柔道場で救急救命法の実習が始まります。皆さま、目の前に倒れている人がいたらどうしますか?状態を確認後、1救急車、AEDを其々あなた!と個人に頼む 2無呼吸なら心肺蘇生を!人工呼吸に抵抗があったら、心臓マッサージだけでもその後の生存率はかなり違ってくるそうです。

さて、実習も終わり、柔道場を原っぱにして好きに走り回り「お腹すいたー!」でも、薪割りからです。“火”の魅力はすばらしく、子どもたちは素敵にかまどの火を作り、見張り、薪をくべます。私はあの水餃子とチキンを食べた時の味と空気とにぎやかな声と足元で燃える子どもたちの火を忘れることはないでしょう。ジーン。としている場合ではなかったのです。炊事場の返却時間が押し迫っています。片付けです。スタッフ全員ねじり鉢巻きを3本くらい締めました!その間、かわるがわる掃除を手伝ってくれる子、燃え残った薪をドラム缶に入れて灰にしてくれる子、雨の中リヤカーを楽しむ子、心のおもむくままです。今回の合宿では、この『心のおもむくまま』には時と場所を考える〜ということも学べた素敵な2日間だったと思います。

(竹内)

ねむの里・田圃報告

なつかしい釜もパズルみたいに組み立てて、しゅーしゅーさんさん田んぼファミリーで今年は約30キログラムのお米の収穫がありましたので、みんなで新春のお餅つき大会を催しました。懐かしいさんさん園舎をお借りして、ぺったんぺったん。なつかしい釜もパズルみたいに組み立てて、しゅーしゅー。錆びた機関車やえもんみたいにしゅーしゅー。ねむ米を大切に蒸して、蒸したらぺったんぺったん。楽しかった苦労も少しよみがえります。暑かった夏の日、あせ水たらして草取りしました。今年もイナゴと格闘しました。佃煮だけじゃあきたらなくて、七輪囲んでもう直火でつまみました。

ぺったんぺったん古代脳の一部でしょうか。すこしばかり野生の血が滾りました。ぺったんぺったん。ぺったんぺったん。いただきます。きなこをつけて、おしょうゆをつけて。イタリアン風にバジルをつけて。おしゃれにほっとワインもいただきました。おいしかったなあ。また今年も楽しく、田んぼ活動やりましょう。ついでに日本古来の発酵文化も保全しましょう。今年はメダカや、ホタル、オニヤンマや沢蟹の楽園「ビオトープ」でもつくりましょうか、なんて相談しています。お楽しみに。

(田んぼファミリー小埜)

リレーコラム・会員徒然草

もちつき

餅つきから始めるシンプルライフ

加藤(杏)さんから受取った小田切(りさ)母です。先日は田んぼファミリーの餅つきに参加させていただきありがとうございました。温かいお餅とそれぞれの家庭の(思い思いの?)具材で、美味しい楽しいひと時を過ごしました。杵と臼と、皆さんで育てた餅米。土から始まり、自然と人の力で育ったお米をわいわいとみんなで食べる。シンプルでいいなあと改めて思いました。私は最近、家の中の物を半分に減らしたい、見えるものも頭の中もシンプルにしたいと日頃思い悩んでいます。整理整頓が苦手で、物がなければきっと散らからないはずだと日々夢見ています。そしていざ片付けに取り掛かっても、、なかなか捨てられない。そんな自分に鞭打ち捨て始めると、、あれ、私はこんなにいらない物の中で生活していたのか?というほどの袋の山。人は物に囲まれないと生きていけないのでしょうか?そうでない方、ぜひ私にアドバイスをお願いします。次は小埜母さん、お願いします。

(小田切母)

倉さんの多摩手箱 万機遊論に決すべし

『不自然さ』とは 〜不自然さの回避・野外生活的不便さを楽しむ力〜

イラスト

最も『不自然』な生活とは「自然的環境の中で冷暖房つきの家に住み、十分な食料と衣料があること」(山本七平)という意見があります。今回の「わくわくはちょっと不自然かなあ・・・」と心配しました。いわばリゾートです。その対極がテントや雪洞での野外生活、その中間が黒川や丹沢の宿となります。今回、黒川の「囲炉裏」「息が白い寝部屋」「泥靴の世界」に郷愁も感じていました。

さて、「わくわく」からの帰りのバスの中、みんなの満ちたりた活動を回想するマッタリ顔と真っ赤な頬、バスの暖房でスキーウエアの水分が蒸発して曇って水滴だらけの窓、一瞬「スキーに行った帰りか?」と錯覚しました。

小生の「不自然さ」への杞憂は窓の水滴と霧消しました。さんさんの子ども達は小雨の中、「暖房つき自然環境」を最大限活用し、果敢に外で遊び、わくわくに泥靴の足跡を残し、最高に堪能できたと確信しました。でもあのままナイトハイクの前にテレビを見続けていたら、それは単なる「不自然」なリゾートライフになってしまったでしょう。

小生の日常はWEBを使いつつ、キャンドルを灯し、岩手の切炭で暖をとり、「不自然さを回避する」のが信条です。炭火とハムスターを「冬の夜長の友」とするのですから、ずいぶん暇ですね。なぜ岩手の切炭か。その理由は、岩手の木炭生産者の平均年齢が70歳近くで、木も老齢化して、今後、伐採しても萌芽(ひこばえ)から更新(再生)できない可能性があるからです。「持続可能な里山」には炭焼き=萌芽更新(お手入れ)は必須なのです。

また、小生はわくわくで使った鉄鍋のように機能性・デザイン性に優れた燕三条製のアウトドア用品を日常使います。これら野外生活的不便さ・質実剛健さを志向するささやかなシンプルライフの試みは「災害の時」に身を助けてくれるかも知れません。

でも、別に期待している訳ではありません。サバイバルで自分だけ生き残っても、つまんないですよね。まわりの人が「不自然さを回避する習慣」を持つことが、災害も乗越える「持続可能な社会」を実現すると考えます。皆で生き残る術を考えることがさんさん自然学校の課題かもしれません。

倉品

3月例会のお知らせ

第6期自然学校修了式

春を探しに!小野路の里山を歩こう

4月の開校式に始まった第6期里山自然学校も、四季折々のイベントを体感し、3月修了式を迎えようとしています。お世話になった里山をみんなで歩きましょう。浅間神社で一人一人修了証をお渡しします。お父さんもお母さんも一緒に春を探しに出かけませんか?!歩きやすい服装でご参加ください。

開催日 3月14日(日)
場所 小野路の里山
集合 10時・一本杉公園駐車場
解散 16時頃・同上
持ち物 お弁当・水筒・おやつ・おしぼり・雨具・タオル・シート

事務インフォメーション

2010年度里山自然学校生募集

第7期里山自然学校の生徒を募集いたします。募集概要は同封のチラシの通りです。

里山オリエンテーリングはすっかり定着してきました。くろやまアスレチックも、復活したくプログラム考案中(親父スタッフの出番です!)09年度に開催した「さんさん里山祭」は内容盛り沢山で、子どもたちは大喜び!でしたが、大人はへとへとで見直しも必要かも・・・等々。今年の反省・改善点をふまえつつ、少しずつ新しいことにも挑戦して!!皆で力を合わせて、作っていけたらいいなと思っています。

スタッフ陣は、担任の倉品先生を中心に、父母の方には、運営スタッフ、スーパーバイザー等でご支援いただきたいと思います。
子どもも大人も楽しいさんさん里山自然学校!皆さまのご意見・ご要望もお待ちしています。 参加希望の方は、メールまたはFaxにてお申し込みください。

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