Nature ナチュール NPOさんさんくらぶ事務局便り

Vol.58
2010年5月5日
発行:NPOさんさんくらぶ事務局
会員数:正会員62人 賛助会員募集中

自然学校4月例会報告

里山自然学校スタートは“ゆっくり・まったり”!! 2010年4月25日

里山自然学校スタート

今年も里山自然学校が元気にスタートしました(拍手〜!)総勢27名と小規模ながら精鋭揃いの子ども達。今年度は高学年の割合が多いので、皆を引っ張っていく力となってくれそうです。さてどんな一年になるでしょうか?

当日は、前日までの寒さ(なんたって4月に雪ですものね...)はどこへやら、ポカポカ温かい日差しが戻り絶好の山歩き日和となりました。まずは一本杉公園での開校式。おひげ先生、倉品先生のお話を意外にも(?)真剣に聞く子ども達。校歌は口パクの人が多かったけれど(笑・・・一年かけて覚えましょう)、グループ発表、スタッフ紹介の頃にはワイワイ賑やかになり、新しいオレンジのバンダナを頭や首に巻いてワクワク感も高まります。

「今日のコンセプトは“まったり・ゆっくり”です」と倉品先生から聞いて「???」な顔のまま里山歩きのスタート。まずは一本杉公園から牛小屋に向かい、そして城山へと歩きました。「おなかすいた」「ここでお弁当?」いえいえ、子どもたちよ、喜ぶのはまだ早い!ここからは、おひげ先生に道案内をお願いし、新明谷戸、五反田谷戸へと向かいました。えっ...ここが道?ただのヤブ?...いろんな道を踏みしめて谷戸へと進むおひげ先生を見失わない様、結構必死で後を追う大人と子ども。大人にはハードな道も、当たり前の顔をしてザクザク進む子ども達はちょっぴり頼もしく見えました。そしてたどり着いた谷戸は、本当に美しい場所でした。

五反田谷戸山間の小さな田んぼとカエルの合唱。そして、桜の大木に松が寄生し、立派に共生している桜松の木!懐かしくて、安心してずっと居たくなる様な時間がゆっくり過ぎている場所でした。ここ、五反田谷戸は朝日新聞の『日本の里山百選』にも選ばれた場所だそうです。お弁当後は、オタマジャクシを見つけたり、木登りしたり、あぜ道に寝そべったり...と、思い思いに“まったり・ゆっくり”を楽しみました。この後、大人たちはひと足先に一本杉の古民家に行き、ミーティング(お茶会?)、子ども達は、倉品先生とあっちこっち寄り道しながら古民家に合流。古民家では可愛いヒヨコちゃん達が親鳥に連れられてお出迎えしてくれました。

今年も小野路のお山がいろいろな顔をして待っていてくれることでしょう。里山自然学校2010、皆で思い切り楽しんじゃいましょうね!!

(三浦)

リレーコラム・会員徒然草

福田母です。10数年前にフランスに留学していた当時、ワイングラス2杯までの飲酒運転が許可されていました。アルコール許容量は個人差が大きいのになんてアバウト!午後病院に行くとお酒臭い息で「どうされましたか?」なんてまじめな顔で(だけど赤ら顔で)聞くドクターがいて最初はすごく驚きましたが、5月の春の風が吹くと、長い冬の間我慢して耐えていた老若男女が一斉にタンクトップ姿になり、カフェのテラスに繰り出し日差しを楽しみながらビールを飲んでいる風景は、憧れの映画のままのフランスっぽくて好きでした。2006年に滞在したときは、フランスの物価がすごく上がっていて生活が苦しくなっていたというのも関係していたのか、あんまりそういう風景に出会えず、反対に日本が夢の国みたいに語られていて驚きました。実際日本はサービスも早いし、交通も電化製品もいいし、今やファッションだって勝ってるのでは?しかし音楽はあちらのほうがやはり歴史がある分素晴らしい。演奏することが息をするように自然です。なぜか音もあちらのほうが鳴るような気がします。たぶん湿度の差です。面白かったといえばリハーサルの途中で大事なことがあるからもうこれ以上できない。とみんな言うので何事かと思ったら、これ以上続けるとご飯食べる時間がなくなるから一大事ということだったみたいで、何を置いても食事をするという考え方は衝撃でした。実際飲んだり食べたりするより重要なことって本当はあんまりないのかもしれないですね。次号は石田さん!お願いします。

(福田母)

倉さんの多摩手箱

温暖化で赤道と北極の遭遇、日本海側平野の積雪量世界一はどうなる?

4月に雪...「温暖化はどうなったのかなあ」と、春のながめ(長雨)をながめ(眺め)つつ考えました。雪が降るには雲がいります。夏なら水が蒸発して雲できますが、冬は寒くて無理です。寒くても、雲が出来にくいところではあまり雪はふりません。でも、日本には冬、雲ができる条件があります。

その理由はクラ流のブンガク的「早い話が...」、日本は、「北極と赤道がちょうど出会う所」だからです。赤道辺りから来た黒潮さんと北極から来たシベリア気団さんが日本海で出会って、その北極と赤道の「温度差」で水蒸気が出来て雪雲を作るのです。(飽和水蒸気とか難しいハナシではなく、人間でも「温度差」がある者同士が出会うと片方からプンプンと湯気がでて、片方はその湯気をもらうことになるでしょう)

昔、糸魚川市の標高二〜三百mの裏山で灼熱の真夏に、雪渓(沢を埋める巨大な雪の塊)に出会って、大喜びしました。真夏になっても融けきらないほど、沢山の雪が降るのでしょう。本州の日本海側は、平野部としては世界で最も低緯度にある(赤道に近い)積雪地帯であり、積雪量はヒマラヤ並みの豪雪地帯です。

雪だるまヒマラヤも日本と同じ条件です。ここではインド洋の水蒸気(水分)をたっぷり含んだ風がヒマラヤ山脈にぶち当たって、上昇してドカ雪を降らせます。「ヒマラヤは日本より緯度が低い(赤道に近い)のにどうして?」という質問の答えは「エベレストがあるくらい標高がベラボウに高いから」です。この風をモンスーンといいます。このモンスーンの残りは初夏、南西風となって一部は日本には雨(梅雨)を降らせて、「田植え」シーズン突入です。

それで温暖化の話に戻るのですが、温暖化で海水温度は上がるのですから例の「温度差」は大きくなります。ですから温暖化で日本海からの水蒸気の量はますます増えて、積雪も増えるのでは?これが小生の予想。4月の雪とは別の雪の話になってしまってすいません...。

倉品

5月例会のお知らせ

復活!里山アスレチック

くろやまで思いっきり身体を動かそう!

今度の例会は、オープンイベントです。里山生への案内は下記の通りです。

開催日 5月16日(日)
場所 小野路のくろやま
集合 10時・一本杉公園駐車場
解散 16時頃・同上
持ち物 お弁当・水筒・おやつ・おしぼり・雨具・タオル・シート・汚れても良い服装
参加費 別途徴収はありません

田んぼファミリー2010募集のお知らせ

今年もNPO「さんさんくらぶ」では“合歓(ねむ)の里”の田んぼで、完全無農薬のお米作りを一緒にやっていただく“田んぼファミリー”を募集いたします。

今年はファミリーのリーダーを加藤さん(田んぼ)、小田切さん(ビオトープ)、サブリーダーを千田さんにお願いしています。

田んぼの稲作りを中心に、イナゴの佃煮づくり、お米ジュース、なども試みてきましたが、今年は国連が定める『国際生物多様性年』だそうですが、改めて田んぼの生き物を見つめなおそうかと、今年は新しい企画としてビオトープづくりを企画中です。

さまざま皆さんにご参画いただいて楽しくやって参りたいと思います。里山の自然の中で、泥にまみれていい汗かきませんか。自分で耕した田んぼで育てたお米の味は格別の格別です。里山メールにて案内がありますので、よろしくお願いいたします。これまで同様、ファミリーには優先的に(収穫が良いときには)お米の分配もあります。どうかふるってご参加ください。

7月までの主な日程(予定)

5月8日AM 田起こし
6月5日PM くろぬり/しろかき
6月12日 えぶり/田植え(里山例会合同)
6月下旬 初期除草/ホタル観察
7月中旬 中期除草/イナゴ採り

お申し込み・お問合せ

担当:小埜 【E-mail】tono-aono@s6.dion.ne.jp

NPOさんさんくらぶ2010年度総会

日時 2010年6月5日(土)11時〜13時(予定)
場所 新都市センターホール
多摩市落合1ー46ー1多摩センター三越7F

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