Vol.115
2024年8月5日
発行:NPOさんさんくらぶ事務局
会員数:正会員38人 賛助会員募集中
くらぶ結成から22年目に入り、「自然」と「アート」を活動の2つの柱にして、多摩ニュータウンのまちづくりに貢献したいと考えています。12期目の役員はみな再選されましたが、しばらく活動を休んでいた高橋政裕氏が復帰して音楽活動などに取り組んでくれるのは喜ばしいことです。残念ながら年々、正会員の減少が続いていますが、他方では音楽フェスにしても里山活動にしても、新たな参加者が現れてきています。新メンバーのアイデアやパワーを生かして、これまでにない新しい事業を模索し、それを会員増につないでいきたいと思っています。
さんさんくらぶの原点ともいえる自然をテーマにした活動は、20年目に入る合歓の里の田んぼづくりを核に、今年は改めて「自然観察」に取り組みます。温暖化を背景に自然の荒廃が問題になる中で、身近な里山の価値を多くの人たちに伝えていこうと思います(別掲)。
文化活動の要(カナメ)である音楽フェスの実施について、昨年度はどこからも助成を得られず自主開催になったため、内容は深化したものの、財政的には苦しかったのですが、今年度は真如苑の助成金を獲得することができ、運営的にはやりやすくなりました。助成を受けた市民活動としてのテーマは「音楽でつなぐまち」ということです。この趣旨に沿って、従来の参加グループに加えて、こどもから高齢者まで、幅広い層からの参画を得て、地域コミュニティに根差した音楽運動を広げたいと考えています。
今回のさんさんフェスは去年と趣向を変えてみました。主に多摩地域で活躍する様々な団体に参加してもらい、日ごろそれぞれがそれぞれの場所で楽しんでいる音楽や活動を披露してもらいます。題して「音楽でつながるまち」。小さなグループから大きな団体まで、コーラスあり打楽器あり、楽器のアンサンブルあり、得意技の披露もあります。下は小学生から上は傘寿を超えた翁・嫗まで、年齢も国籍も様々な所属の方々に参加していただき、日ごろの活動の成果を披露します。
内容も盛りだくさん、バラエティーに富んだプログラムです。それぞれの団体がハマっている活動や演奏、楽しみや喜びを見せ合って分かちあえればと思います。
会場に見に来た方たちにもリズムや歌で参加していただき、それぞれの団体と一緒に楽しんでいただこうと考えています。また、交流も兼ねてランチタイムを設けます。ちょっとした食事を準備いたしますので、ご近所お誘いあわせの上、ぜひのぞきに来てくださいね!
合歓の里を舞台にした里山活動の中心は言うまでもなく「さんさん田んぼ」の米作りです。今年はついに20年目に入りました。田植えはいつものように賑やかに楽しく進みましたが特筆すべきことは、初めてフランス系アメリカ人の家族が一家4人で参加してくれたことです。泥田に足を取られながら大よろこびで苗を植えてくれました。
また、昨年は暑さのせいもあって初期除草が十分でなく、イネの大敵のヒエをのさばらせてしまって大減収でした。今年も昨年同様の猛暑の中、時間の取れるメンバーが毎週出動して田の草取りに精を出しました。その成果はきっと収穫時に現れるでしょう。
田んぼづくりと並行して、子どもたちの里山活動を「子どもゆめ基金」の助成を得て毎年進めてきました。この3年続けた「里山工作」は卒業して、今年は「里山の四季ウォッチング」と名づけた自然観察会に替えました。1回目の春の会(5月26日)は「生き物探しとエコロジーの基本を学ぶ」のがテーマ。草も花も蝶も羽虫もオタマジャクシもカエルも水の中の昆虫も、実に合歓の里には多種多様な命があふれていることを確認しました。また、私たちの地球が誕生してから今日までの時の流れを長い長い巻物にして、田んぼの畔道を使って広げてみました。地球にもいろんな出来事があったのですが、私たち「人間」が現れたのは最後の最後、地球の歴史から見るとほんのちょっとの時間でしかないことがよくわかりました。(新参者のくせに人間はのさばり過ぎている!)
2回目の自然観察会は8月24日(土)です。多摩の自然に詳しい峰岸久雄さん(多摩市グリーンライブセンターの主(ぬし)のような方です。)を講師に田んぼの生き物を観察し、
「クモの巣」の標本を作ります。夏休みの宿題にはピッタリの作品ができるでしょう。
皆さん誘い合わせておいでください、詳しいことはチラシをご覧ください。
今年も子どもゆめ基金の助成をいただき、年間6回の予定で活動いたします!前半の3回は、八王子市の旧松が谷児童館・はちビバ松が谷、多摩センターココリア5階キッズスペース(初)、パルテノン多摩こどもひろばOLIVEで行いました。絵本作家の柵木さんによる手作りのペープサート『三匹のこぶた』はとても好評で、新たに日本の昔話「おに退治」というおはなしも~。後半にかけても可愛い新作を作成予定です。三浦さんのおはなしとチェロの志村君との息もぴったりでちびっこは勿論のこと大人も引き込まれる公演だと思います。誰よりも子どもたちの可愛い笑顔にとても癒され元気をもらっているのは私たち四人だと思いますが…。「チェロと一緒に読み聞かせ」今後もどうぞお楽しみに!
出欠葉書の投函のご協力ありがとうございました。2024 年度もよろしくお願いいたします。役員の名簿をお送りいたしますのでご査収くださいますようお願いいたします。